20200410
読了。
・柔軟な組織を作りたい
・皆の意見が通る組織を作りたい
・めんどくさい根回しや承認が要らない組織を作りたい
上記のような想いを持って、組織を作ろうとしても、
結局根回しは必要になるし、無駄な政治は生まれ根回しは必要になるし、組織の意思決定はダラダラと間延びしてしまい、変革の提案ではなく不満ばかりが募り、ミーティングでは同意を得ることばかりに時間とエネルギーが使われてしまう。そしてミーティングの回数は多くなる。
それはなぜか。
個々人の期待と責任の認識がズレるから
そのズレを解消する為には何が必要か。
組織の戦略と構造、そしての個人の役割と責任を明確にすること。
ホラクラシーとは、ホラーキー(hola-=細胞)の構造を持つ組織によるガバナンス(cracy)という意味。
ホラクラシーの目的は仕事を体系化すること。
「自由に、柔軟に」
と謳っても、
明瞭化されてない暗黙の文化や構造が生まれ、
・社内政治や意思決定のために同意を集めることにかかる時間とエネルギーの肥大
・他者の期待と個人の認識のズレによる不満感の増大
等が起こりやすい組織が出来上がってしまうとのこと。
著者の様々な経験から生まれたのがホラクラシー組織という概念とその運用方法。
確かに、円滑に仕事を進めるために、組織の構造とルールを明確にし、個々人の役割と責任を明確にすることは機能すると思う。
一方で、個々人の価値観や存在意義が蔑ろにされないか。その組織運営が長期的に持続できるのか。といった点が気になる。
理想の組織とは?
中学時代の陸上競技大会の地区総合優勝や合唱コンクールでの金賞受賞。
高校時代のレスリング団体日本一。
大学時代のチームに一体感があっても実力及ばず非常に悔しい想いをした経験。
大学院時代に行った、選手間でチーム目標への一体感を高めるシステムの研究。
人・組織のコンサルタントとして社会人二年目に突入した今。
自分自身を語るのに、チームや組織といった概念は外せない。
学生から社会人へと立場が変わった今、改めて、理想の組織を考えている。