20210223
最近の関心は「マーケティング」。
「自分自身の修士研究を、ビジネス領域で実装したい」
2020年9月に横浜で会社メンバーと食事中、そう申し立てたところ「良いじゃん。やってみよう。」と社長から前向きなお言葉。
そこから10月・11月・12月とアイデアを練り、12月には「これだ!」と思えるアイデアを発想した。
2021年になってからは「予算を組んでスタートしよう」ということで、ROI試算に取り掛かっている。
しかし、2021年1月・2月は足踏みをしている感覚。
ROI試算を組もうにも「どこから考えれば良いかわからない」ということが続いた。
わからないなりに、専門家に聞いたり、書籍を読み漁ったりした。
知れば知るほど、足踏みをしている理由・何がわからないのか?の答えが「マーケティング」にあると気づく。
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大学院の知人であり、マーケティングを得意分野とする方にお話を聞いたところ「『誰の何をどのように解決するのか』をもっと具体化しないとね。」とのこと。
リクルートで「じゃらん」「ゼクシィ」等 14誌を創刊したくらたまなぶ氏の
「自分」→「商品」→「相手」の関係性を思い浮かべ、相手をよく知ること
の重要性が説かれている。
また、色々漁っている中で面白いのは、多田翼氏の「マーケティングでこれからもずっと大切にしたい5つ」
・顧客から選ばれる
・選ばれる理由は独自価値
・顧客理解から始める
・恋のキューピッド
・顧客の成功&幸せに貢献
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自分なりに整理すると、
商品・サービスの思案においては「商品・サービスの対象となる相手を理解し、その相手に選ばれる理由を作ること」が重要。
「マーケティング=売ること」ではない。
「マーケティング=お客様に選ばれる理由を作ること」である。
重要なポイントは、あくまでも相手/お客様が主体であること。
「自分」や「商品」を主として考えてはいけない。
余談だが、大学院で「『価値』という言葉を皆自然に使うが、『誰にとって』が抜けていることが多い。『誰にとって』を抜きに価値の有無は判断できない。」と教わった。
「商品(アイデア)」の良し悪しは、「相手」を抜きに語れない。
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一方、いざ自分が商品・サービスを考えはじめてみると「自分」「商品」ばかり考えてしまうことに気づく。
「こういうモノがあったら良いんじゃないか」
「この気づきはイノベーションの種なんじゃないか」
等々。
考えて考えて、考え抜いたと思えるアイデアを、ふと客観的に捉えた時に『誰の何をどのように解決するのか』に答えられないアイデアになっている、ということが少なくない。
考えては壁にぶつかり、また考えて「壁を超えた」と思ったら、『誰の何をどのように解決するのか』に答えられなくなっている。
考えている最中は正しいと思いながら取り組んでいることも、こうして振り返ってみると、遠回りばかりで泥臭い。
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この経験と学びから得た教訓は、
「マーケティングとは顧客に選ばれる理由を作ること」
「顧客に選ばれる理由を作るためには、何より顧客を理解すること」
自分の備忘録として、今後考え続けるための枠組みも残しておく。
顧客理解のための枠組み
・Who:誰が
・When & Where:どのような状況で
・Why:何を目指して
・What:何に
・How:どのように困っているのか
顧客の問題解決(商品・サービスのアイデア)のための枠組み
・Who:誰の
・When & Where:どのような状況において
・Why:解決したい問題・実現したい理想を
・How:どのように
・What:解決・実現するアイデアか
・How Much:そのアイデアを利用するのにいくらまでなら支払えるか
+なぜ顧客は自分のアイデア(商品・サービス)を選ぶのか
「このアイデアは良いんじゃないか」
「こういう取り組みにチャレンジしてみようかな」
などを考える際には、「自分」「商品(アイデア)」よりも、「相手」に重点を考えること。
改めて「商品(アイデア)」の良し悪しは、「相手」を抜きに語れない。
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そんな感じで、もがいている日々です。
同時に、自分の人生にとって経験を得ている最中であることも日々実感。
さあまた頑張っていきますか。
おしまい。
P.S
このブログを書きながら、音楽を聞いていたらふと音楽が止まった。
そしてバックグラウンドで再生されていたyoutubeの音声が再生された。
消そうと思ってyoutubeを開いたら、イチロー氏と稲葉氏の対談だった。
自分自身の状況に響く内容で見入った。励まされた気持ち。
https://www.youtube.com/watch?v=P3biyaAnl5c